ＤｅＮＡからＦＡ宣言した山口俊投手（２９）が２９日、チームとの決別を表明した。選手会の納会が行われた静岡・伊豆の国市のホテルで会見。「球団に移籍する旨を伝えました」と話し、納会でチームメートに告げた。移籍先については巨人、中日の二択であることを明かした。

　山口はこの日午前中、横浜市内で球団首脳と交渉の場を持った。「最終交渉させていただいた。プロ選手として条件というところで折り合いがつかなかった」と説明した。

　ＤｅＮＡは３年５億円の提示額は変わらないものの、出来高を含む待遇面などで“上積み”を盛り込んだ。萩原チーム統括部部長は「交渉をしてきたが折り合わないということ。最後は握手して終わりました」と説明。高田ＧＭは「ウチは無理だ」とつぶやき、「セに行くなら、ウチ以外の相手に頑張ってほしいね」と話した。

　山口は１１日に巨人と交渉し、３年６億円超の提示を受けていた。この日「中日さんの方からもお話が来ています。そこも視野に入れて、もう一度しっかり考えたい」と明かしたことから、中日からも巨人に近い条件提示があったと思われる。

　判断基準として「誠意が一番になります」と言う。「最終的に自分で判断したい。１２月頭には、決めたい」とし、週明けにも結論を出す。