ＤｅＮＡの筒香嘉智外野手（２５）が１日、横浜市内の球団事務所で契約交渉に臨み年俸１億円から３倍となる３億円で更改した。「気持ちよく（判を）押しました。普通じゃ考えられないくらいの額。感謝したいです」。会見で笑顔を交えた。

　今季は打撃３部門でキャリアハイを達成した。４４本塁打、１１０打点の２冠に、打率・３２２もリーグ３位の成績。さらに、主将として球団史上初のＣＳ進出に導いた。「３年連続で成績を残したことを評価してもらった」と明かした。

　球団の顔だ。これまでの球団野手最高年俸だった０９、１０年・村田修一の２億６０００万円を抜いた。また、高卒野手による８年目の３億円到達は、イチローの７年目に次いで、尊敬する松井秀喜と並ぶ。そんな快挙にも、「もう来年に向かって始まっている。お金より野球のことを考えています」と素っ気なかった。

　さらに上を見据える。「野球選手に満足はない。ＣＳに出たけど３位ですから、満足できない」。成長への欲望が渦巻いている。「１２、１月は休みなくやる。全てにおいて、自分の能力を上げる」と宣言した。

　無休トレの先には、まずＷＢＣがある。「世界一を獲るためにやっている」と誓う。そして迎える新たなシーズン「チームを優勝させることのできる４番でありたい」。レベルを上げて、有言実行してみせる。