巨人、今度は陽岱鋼獲得へ 堤GM「正式オファー出した」
巨人が4日、日本ハムからFA宣言した陽岱鋼外野手(29)の獲得に乗り出すことを表明した。都内で取材に応じた堤辰佳GM(51)は「今週の頭に正式オファーを出した。何とか年内にいい報告ができないかと(代理人と)詰めの交渉をやっている」と明言した。
狙いはセンターラインの強化。今季は長野、立岡ら6人が中堅を守り、最後まで固定できなかった。「打線の核にもなるし、守りの要にもなる」と堤GM。今季は130試合に出場し、打率・293、14本塁打、61打点。ゴールデングラブ賞を4度獲得した名手に白羽の矢を立てた。
巨人は今オフ、FAで山口俊、森福の獲得に成功。陽岱鋼も獲得となれば、初の同一年3人目のFA補強となる(FA残留を除く)。さらにこの日は元楽天のマギーとの契約合意に加え、楽天との交換トレードも発表。昨オフは見られなかった大型補強。3年ぶりのV奪回へ、なりふり構わぬ姿勢を見せている。
堤GMは「補強ポイントや弱点が見つかって、そこを一枚一枚、着々と埋めている段階」と話し、高橋監督は「どんな形であれ、勝たなくちゃいけないことに変わりはない」と力を込めた。陽岱鋼獲りには楽天、オリックスも参戦。予断は許さない状況だが、獲得へ全力を尽くす。