セ2冠王・DeNA筒香の“鬼門”は? 数字で見る110打点
今季のセ・リーグ個人打撃主要3部門は、首位打者が坂本(巨人)、本塁打王&打点王は筒香(DeNA)が獲得した。セ・リーグで本塁打&打点の2冠は2010年・ラミレス(巨人)以来。日本選手では02年・松井秀喜(巨人)以来、14年ぶりだ。また、球団では1988年・ポンセ以来、28年ぶり2人目。日本選手では球団初の2冠達成となった。
44本塁打とともにたたき出したのが110打点。本塁打での打点を見てみると、ソロ27点(27本)、2ラン20点(10本)、3ラン18点(6本)、満塁4点(1本)。63%に当たる69打点が本塁打から生まれた。
球団では史上8人目(9回目)の110打点以上だが、球団日本選手最多の122打点(50年・藤井勇)には12打点足りなかった。その要因の1つが「甲子園とナゴヤドーム」ではないだろうか。
甲子園では9打点をマークしたが、本塁打は4月14日のソロ1本だけで、本塁打による打点はわずかに1。一発での打点上積みができず、打率も・265と伸び悩んだ。
この甲子園以上に苦しめられたのがナゴヤドーム。本塁打は2本記録したが、ソロ、2ランの本塁打打点3を含む、全4打点はセ・リーグのビジター球場ワースト(神宮球場13、マツダスタジアム12、東京ドーム9)。打率・235も最低。2冠打者にも数字が上がらない“苦手”は存在した。