巨人ドラ1吉川尚の振り分け先送り…由伸監督1軍スタートに慎重な姿勢
巨人・高橋由伸監督(41)が14日、ドラフト1位の吉川尚輝内野手(21)=中京学院大=のキャンプ1軍スタートに慎重な姿勢を示した。母校・慶大で行われた野球部OB会総会・懇親会に出席。終了後、上半身のコンディション不良で一部別メニュー調整中の吉川尚について「時間もありますし、ちょっと様子を見て考えます」と話した。
16日に行われる予定のスタッフ会議で、1、2軍の振り分けについても話し合われるが「ある程度は決めるけど、そこからもう少しキャンプまで時間があるんでね」と最終決定までは猶予を持たせる方針。一方で「そこ(2月1日)にどうのこうのとは最初から思っていない」と、決して焦らせない考えだ。
吉川尚はこの日も、前日に続いてキャッチボールは行わず、屋外でのノックでも送球は下からのトスにとどめた。コンディションについては口を閉ざすが、練習中は笑顔ものぞかせるなど、悔しさを内に秘め、調整に励んでいる。
9日の新人合同自主トレ初日を視察した際、「みんな、それなりに動いてきてるんでしょうけども、あまりオーバーワークになりすぎないようにしてもらいたい」と話していた指揮官。期待の即戦力ルーキーはペースを落とさざるを得なくなったが、泰然と回復を待つ。