日本ハム・近藤打率4割の秘密は…目と心鍛える「メンタルビジョントレーニング」に

 今季50試合出場を終えた時点で、打率・407と驚異的な成績を残している日本ハム・近藤健介捕手(23)。現在は右太もも裏の張りのため2軍で調整中だが、初の4割打者誕生へ期待が膨らむ。平成の安打製造機が遂げた飛躍の秘密とは…。昨年12月から取り入れた目と心を同時に鍛える「メンタルビジョントレーニング」の成果にあった。

 1日のDeNA戦、近藤が張本勲の球団記録を更新する出場47試合での打率4割超えを果たした。試合後、今年の好調の要因について「ボールの見え方が違う」と言った。言葉どおり、選んだ四球は両リーグ断トツの56を誇る(セ1位はヤクルト・山田の46)。打率同様に四球の数も驚異的だ。

 近藤が取り入れたメンタルビジョントレーニングとは。昨年12月、球団トレーナーの紹介で同トレを主宰する臨床心理士の松島雅美氏のもとを訪れた。Jリーガーや日本代表経験のあるフェンシング選手なども取り入れている。

 目とメンタルの両方を鍛えるトレーニングでシーズン中も継続して行っている。眼球運動などを行い、動体視力や周辺視野を鍛えるが、大きな機材を必要とせず短時間でできるため、移動のバスの中や遠征先の部屋でも手軽にできる。ビーズ、メトロノームを使用し、約10項目のメニューを行う。

 日々の記録をLINEでインストラクターに提出し、目や脳のレクチャーも受ける。松島氏は「よく見えるようになれば、見えているものに正確な判断ができて、自信が持てるようになる。そうなればパフォーマンスは上がるし、メンタルも安定する」と説明する。

 今季打撃での心構えは「シンプル」をテーマに掲げる。「来た球を打つ」と近藤。そのために打席で余計な思考をしないためのトレーニングも行っている。松島氏は「打席では集中しすぎたらダメなんです。ボールをしっかり見る意識だと体の反応が遅れる。ぼやっと見える中で打つ。そのためには周辺視野のトレーニングが必要なんですね」。周辺視野が広くなり、好結果につなげている。

 メンタルも鍛えられているおかげか、今季の連続無安打は最長で2試合。「マイナスなことを考えないようにするトレーニングもする」と松島氏は言う。

 目と心の成長でさらに打力が向上した近藤。現在は2軍で調整中だが、1軍復帰後、安打量産の期待は膨らむ。

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