易学者から見た巨人巻き返しのカギとは…
プロ野球のリーグ戦が23日から再開する。交流戦はソフトバンクの“3連覇”で幕を閉じたが、その一方で注目を集めたのが13連敗を喫した巨人。16日からの交流戦最終カード・ロッテ3連戦は3連勝で締めくくったものの、主砲の阿部が右膝故障で離脱した。今後の巻き返しはあるのか。今回は野球評論家ではなく、易学者の見解を聞いてみた。
年末年始のデイリースポーツ恒例企画「易学から見るプロ野球大胆予想」で、今年の巨人はまさに大胆にも最下位予想だった。易学では旧正月を1年の始まりとし、生まれ年で9つの星に分け、その人の運気を占う。同じ星でも年齢によって運気のリズムは異なる。1975年4月生まれの高橋監督は七赤金星。この星の人の2017年の運気は悪くないのだが…。
予想した菱田易学宗家・菱田幸雄氏は「75年生まれの男性に限っては今年が後厄に当たるため、気の流れが弱くなり、決断が鈍ることがあります。監督を補佐する村田ヘッドも、今年は運気が弱まる“八方ふさがり”のため最下位としました」と説明する。
菱田氏による順位予想は、各チームの監督の運気を中心に分析したもの。戦力補強などのチーム状況は基本的に度外視するため、評論家諸氏とは全く異なる順位となることも珍しくない。
言うまでもなく、野球は監督だけで勝敗が決するものではない。そのためヤクルトのように監督の運気絶頂で優勝と予想したチームが、故障者続出で低迷ということもある。菱田氏は「だから野球の順位予想は難しい」と言うが、2008年には優勝の大本命とされていた王ソフトバンクを最下位と大胆予想し、見事に的中させたこともある。
リーグ戦再開後の巨人について菱田氏は「しばらくは苦しい時期が続くと思います」と指摘する。では今後、巨人が巻き返していくためのカギとは何か。菱田氏は易学者の立場から、こう助言する。
「ここまでの低迷は忘れてください。勝っても負けても一日で頭を切り替えること。負けても後ろを振り返ってはいけない。勝っても余韻に浸ってはだめです。一日で気持ちに決着をつけること。七赤金星の人は一般的にまじめで不安症のため、負けが続けば気持ちを引きずってしまいがちです。それは選手にも伝わります。この星の人はもともと器用なタイプではありませんから、いろいろと考え過ぎないほうがいいでしょう。毎日、気持ちを切り替え、監督が率先してベンチを明るいムードにしてください。そうすれば徐々に選手が力を発揮し始めるはずです」
巨人はもともと戦力のあるチーム。勝てる流れさえ取り戻せば、快進撃が始まっても不思議ではない。菱田氏は「最下位と予想はしましたが、夏場から後半戦にかけての巨人はおもしろいかもしれませんよ」と予言した。
◇ ◇
◆菱田易学 原点は紀元前600年ごろに中国で開かれた「周易」までさかのぼる。それを基に、生まれ年、精神リズム、方位、深層心理などを複雑に組み合わせた独自の易学。初代・菱田正一氏が1902年に始め、100年以上にわたって岐阜で多数の人々を指導する。東海地区だけでなく九州、東北からも信奉者が集まる。国会議員などの選挙では事務所の家相、開設時期などを助言。スポーツ界からはプロ野球選手、Jリーガー、プロゴルファー、高校野球の監督、選手らが相談に訪れることもある。
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