ヤクルト新守護神の小川、また新井に…2戦連続で救援失敗「もっと抑えたい」

 「ヤクルト3-3広島」(9日、神宮球場)

 悪夢がよみがえった。ヤクルトの新守護神・小川が、2戦連続で救援に失敗。前回7日の登板に続き、またも代打・新井に痛打を浴びた。無念のドローで連敗を7で止められず「前回よりは良かったけど…。もっと抑えられるようにしたい」と落胆した。

 勝利への執念は痛いほどに伝わってきた。1点リードの九回、1死三塁。天敵の新井を迎え、真中監督は自らマウンドに出向いて守護神に言葉をかけた。「抑えようとか打たれたら、とか邪心はいらない。冷静に」。だが、腕を振って投じた148キロの直球を左中間にはじき返された。

 初めて抑えを託された7日の試合では、5点差を守り切れず。代打・新井の逆転3ランを含む3被弾で敗戦投手となった。配球を見直し、気持ちを切り替えて向かった再戦のマウンド。だが、雪辱は果たせなかった。

 負の連鎖を断ち切れず、真中監督も疲れ切った表情。「難しいですね。選手は必死にやっている。勝ちにつながるよう、頑張ります」と、言葉を絞り出すのがやっとだった。

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