セ・リーグ「CS」断念 パは開催へ ドーム本拠地の数で判断別れる

 セ・パ両リーグは15日、オンラインでの記者会見を開き、今季のクライマックスシリーズ(CS)について、セが開催断念、パはレギュラーシーズン1位と2位による4試合制(3戦先勝=1位に1勝のアドバンテージ)とすることを発表した。セとパの間で日本シリーズ進出チーム決定方法が異なるのは2006年以来で、CS導入後は初めて。コロナ禍の異例のシーズンで、両リーグの判断が分かれた。

 導入から14年目。ファンの間ですっかり定着したポストシーズンの風景が変わる。新型コロナウイルスの影響で異例づくめとなるシーズン。CSの扱いについて、セとパが別々の結論を下した。セが断念。パは1位と2位による4試合制。会見に臨んだセとパの統括は、背景を説明した。

 セ杵渕統括「今年は不確定要素がある中で、ドーム球場が2球場しかない。ここ数年は日程消化に大変苦慮していることなどを総合的に判断した」

 パ保科統括「ファンの方にシーズン終盤戦まで興味を持っていただく。そういった施策が必要ではないかという、その1点ですね」

 パはドームを本拠地とする球団がセの2球団に対して4球団ある。中止のリスクがセに比べて少ないことも、開催を決断する要因の一つとなった。パのCSは11月14日から「2020 パーソル・クライマックス・パ」と題し、1位の本拠地球場で行われる。

 セとパの間で日本シリーズ進出チーム決定方法が異なるのは14年ぶり。「残念だと思う部分もあるが、それぞれのリーグで自分たちができる最高の決断、判断をしたと思っている」と杵渕統括。前例のないコロナ禍の下、いかにシーズンを全うするか。熟慮を重ねた上の、それぞれの決定になった。

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