巨人が、今季の新外国人選手としてジャイアンツからＦＡとなっているマット・シューメーカー投手（３５）の獲得調査を行っていることが４日、明らかになった。通算４６勝の実績を誇る現役バリバリのメジャーリーガー。Ｖ奪回に向け、大物助っ人の新加入となれば、先発陣が強力になることは間違いない。

　原巨人が妥協せず、大型補強に向けて動いた。獲得調査を行っているシューメーカーは大リーグでの経験が豊富な先発投手だ。

　メジャー通算１２８試合で４６勝４１敗、防御率４・２４。エンゼルス時代には大谷翔平の同僚で、１４年に１６勝を挙げてリーグ最高勝率をマークし、新人王候補になった。同年にＭＬＢオールスターチームのメンバーとして日米野球に出場し日本代表と対戦。第１戦で５回２失点、第５戦は５回無失点で当時日本代表先発の大谷に投げ勝った。ツインズでの昨季は１６試合で３勝８敗、防御率８・０６など近年は成績を残せていないが、日本で実力を発揮できると判断した。

　シューメーカーは、口の周りやあごにたっぷりとひげを生やした風貌で、投球フォームにも威圧感がある。１５０キロ前後のフォーシームを投じ、スプリット、ナックルカーブ、シンカーなど多彩な変化球も操る。巨人は昨季、先発投手の駒不足に苦しめられたチーム事情がある。エース・菅野と並ぶ先発の柱を担える投手の補強は重要な課題だった。

　巨人は、ここまでメジャー通算９６本塁打＆９８盗塁のポランコ、同２８勝のアンドリース、昨季、米独立リーグで３３本塁打のウォーカーを獲得。さらに大物メジャー級の助っ人を加え、Ｖ奪回と日本一に向けて戦力を整備したいところだ。

　◇マット・シューメーカー（Ｍａｔｔ　Ｓｈｏｅｍａｋｅｒ）１９８６年９月２７日生まれ、３５歳。米国ミシガン州出身。１８８センチ、１０２キロ。右投げ右打ち。投手。トレントン高、東ミシガン大を経て、０８年エンゼルスと契約。１３年９月にメジャー初昇格。１４年は１６勝４敗でリーグ最高勝率・８００をマーク。同年１１月の日米野球にＭＬＢ選抜の一員として来日した。２１年はツインズでプレーしていたが８月に自由契約となり、ジャイアンツとマイナー契約。メジャー通算成績は１２８試合４６勝４１敗、防御率４・２４。