野村、世代1番譲らん!菅野待ってるぜ
広島・野村祐輔投手(23)がドラフト会議前日の24日、1浪した東海大・菅野智之投手(23)に「世代1番」は譲らぬ覚悟を示した。大学時代からライバルであり友人のプロ入りを「今年はうまくいってほしい」と待望。今季新人王有力の右腕は“先輩”として迎え撃つ構えだ。
待ち望んだ男・菅野がついにプロに入ってくる。マツダでの秋季練習を終えた野村はドラフトに関し問われると、「あれからもう1年、早いですね。(菅野は)今年はうまくいけばいいですね」と、1浪した右腕の苦労を思いやった。
明大時代には大学日本一を争ったライバルであり、実力を認め合う友人。今季もメールで近況を報告し合ってきた。菅野が昨年のドラフトで指名を拒否したため、実現しなかったプロでの対決を来季こそ果たしたい。
「1年やった、やらないより同級生ですからね。一緒に頑張っていきたいし、一緒に盛り上げていきたい」と1年遅れの同級生と共闘する考え。
一方で負けるつもりは全くない。「世代で1番でありたいと思ってます」と、強烈な自負心をにじませた。
今季は開幕からローテを守り、9勝(11敗)を挙げた。2桁勝利には一歩及ばなかったが、リーグ2位の防御率1・98。新人では66年の堀内(巨人)以来、46年ぶり防御率1点台の快挙を成し遂げた。「まだ1年」と言うが、新人王も有力。ロッテ・藤岡を含め「ビッグ3」と呼ばれた中では、まずは1番の成績を残した。
“先輩”として迎え撃つため2年目への準備も抜かりはない。31日からの宮崎・日南秋季キャンプへ向け「トレーニング重視。体幹とかすべてを鍛える」と肉体強化が今オフのテーマ。世代No.1は菅野には譲れない。