丸、最強ボディー完成!人生初90キロ台
広島は16日、新人含む41人が廿日市市の大野練習場で合同自主トレを開始し、丸佳浩外野手(23)が生涯最高ボディーの完成を明かした。広島市内のジム「アスリート」で行うウエートトレーニングでは、スクワットで180キロを10回上げることに成功。体重も自身最重量の90キロに達した。持ち味のスピードにパワーを加え、外野のレギュラー獲り&優勝旅行へ意気込んだ。
新人、ベテランら41人が参加し、始まった合同自主トレの中、ビルドアップされた丸の姿は際立った。昨年までとは明らかに違う腕回り、胸筋、下半身。オフの肉体強化の充実ぶりを物語った。
年末年始、広島市内のジム「アスリート」ではついにスクワット180キロを10回上げた。新人イヤーのオフから通い、昨年までは5~6回が限界だったが、5年目にして初めて成功。「今年はすんなり上がった。パワーが付いたと思う。(今オフ同重量10回を上げたのは)阪神の新井良さんだけ、と聞いてます」と納得顔で話した。
さらに体重は人生最重量の90キロに増量。「ないよりはあった方がいい。自分でも全身が大きくなったと思う。キャンプが始まれば、落ちるので、付けておきたかった」。昨季は86キロでキャンプインし、シーズン後は83キロまで減った。過酷な1年を乗り切るため、増やせる時季に増やす作戦だ。
スピードも落ちてはいない。6日からは10年まで広島でトレーナーをしていた鈴川氏の下に通い、午前中は走りっぱなしのメニューをこなした。「体重が増えて、どうかと思ったけど、走ってみたら大丈夫だった。足も自分のプレースタイルなので」。俊敏さとパワーを併せ持つ、生涯最高のボディーは完成した。
同ジムには侍ジャパン候補で同級生の日本ハム・中田も通い、大いに刺激を受けた。「野球に対してはストイック。天と地ほどの開きがある。僕はまだ足もとにも及ばない」。チームの優勝旅行の話も聞き「行きたい」という思いは一層高まった。
今季の外野レギュラー獲りは激戦だ。新外国人・ルイスにエルドレッドが両翼を守れば中堅しか空きはない。赤松、天谷、迎らと開幕まで2カ月半、し烈な争いとなる。
「自分のやるべきことをやって、しっかり結果を残す。しっかりアピールして開幕をつかむ」。昨季は、夫人が出産のため別居婚だったが、昨年12月からは愛息と3人での生活も始まった。6年目、勝負する最高の態勢は整った。