岩見4連続K!背水左腕が強烈アピール

 「広島春季キャンプ」(16日、日南)

 広島・岩見優輝投手(26)が16日、シート打撃に登板し、石原、新外国人・ルイス、エルドレッド、木村から4者連続三振を奪った。最速142キロの直球とフォークが抜群に切れた。15日に1軍昇格し、いきなりの好投に野村監督も絶賛。激戦の中継ぎ左腕争いに存在を猛アピールした。

 待ち続け、やっと巡って来たチャンスを逃さなかった。15日に大島に代わり1軍昇格した3年目の岩見が、シート打撃で奪三振ショー。首脳陣に存在を強烈にアピールした。

 先頭・丸には四球を出したが、切り替えた。東出を二ゴロに仕留めると石原をフォークで空振り三振。続く新外国人・ルイスも追い込んでから外角フォークで空振りさせた。

 見守っていた野村監督も「おおー」と言いながら思わず立ち上がった。さらにエルドレッド、最後は木村とフォークで4者連続の空振り三振。指揮官は「いいよっ」と、マウンドの左腕に声を張り上げた。

 最速142キロに変化球がキレキレ。岩見は「結果が出て良かった。左打者の内角をしっかり使いたかった。指のかかりがすごい良かった」と、納得顔で振り返った。

 野村監督は「いいもの出し気を吐いた。きょうの投球ができればいい。ファームで腐らずやってきたことが結果につながっている」と絶賛。古沢投手コーチも「ストライクが先行すれば三振が取れる。次も見てみたい」と、高く評価した。

 10年ドラフト3位で即戦力が期待され入団も昨季は1軍登板なし。制球難に苦しんできたが、オフに母校・熊本工で自主トレ。高校時代のコーチの下で原点に返り自分のフォームを取り戻した。

 「もう26歳。若くない。焦らず気負わずいきます」。激戦の開幕中継ぎ左腕枠争いに背水覚悟の3年目が加わった。

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