栗原が鼻骨骨折…ノック中に顔面直撃

 練習中、鼻に打球が直撃し、流血をタオルで抑えながらベンチへ引き揚げる栗原(撮影・出月俊成)
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 広島・栗原健太内野手(31)が9日、マツダスタジアムでのDeNA戦前の練習中にノックの打球を顔面に受け、鼻を骨折するアクシデントがあった。広島市内の病院で検査を受けた結果、「鼻骨骨折」で骨がくっつくまで2週間と診断された。この日の試合に続き、10日のDeNA戦(周南)も欠場が決定。ただ早ければ12日には1軍に再合流する予定で、開幕にも間に合う見込みだ。

 グラウンドが一瞬、静まり返った。アクシデントは試合前の練習中に起こった。栗原が一塁の守備位置で野村監督のノックを受けていた時、目の前でイレギュラーバウンドした打球が顔面を直撃。ばったりとその場に倒れ込んだ。

 数分間、ピクリとも動かなかった栗原。しばらくして自力で起きあがると、タオルで鼻の辺りを押さえてベンチ裏に戻ったが、顔には鼻血らしき血が付着していた。

 ユニホームを脱ぎ、すぐに広島市内の病院へ直行した。もちろん出場予定だったこの日のDeNA戦は欠場。試合開始前には球場に戻り、野村監督にケガの状態を報告後、鼻を固定器具で覆った状態で帰宅した。球団関係者によると、「鼻が曲がっていた」と話していたという。

 昨年開幕直後に右肘痛で離脱。5月に手術を受け、シーズンを棒に振った。復活をかけて臨む今季は、春季キャンプから右肘痛の再発もなく、腰に張りを訴えてペースダウンしたことはあったが、実戦感覚を取り戻すため精力的にオープン戦に出場。これから仕上げの段階に入ろうとした矢先の出来事だった。

 出血は2、3日間続き、骨折が治るまでには2週間かかる見込み。ただ早ければ12日には1軍に合流する予定で、野村監督は「今日、明日は休んで、次は様子を見て。開幕には全然問題ないでしょう」と話した。

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