カープ1位候補に横浜商大・岩貞が浮上
広島のドラフト1位候補に横浜商大の岩貞祐太投手(22)が15日、浮上した。この日、広島市内の球団事務所でスカウト会議を行い、リストアップした選手の状況を確認。その中で左腕不足に悩むチーム事情から、即戦力左腕の岩貞の評価が急上昇した。
スカウト陣はこれまで1位候補に挙げていた選手を改めてビデオで確認した。九州共立大の大瀬良、JR東日本の吉田、セガサミーの浦野、東京ガスの石川、国学院大の杉浦の5人を1位候補に残すことを決定。さらに「左投手をどうしても欲しい」(苑田スカウト統括部長)というチーム事情を考慮し、岩貞を加えた。
CSファーストSを突破した広島だが、先発左腕は不在。今季期待していた中村恭や戸田ら若手左腕は安定性に欠き、戦力として計算できなかった。そのため、中継ぎの久本を先発に回さなければならないのが現状だ。
左腕では、岩貞以外にも東海理化の金平将至投手(22)も上位候補にリストアップ。大瀬良や吉田らを競合覚悟で指名するか、それとも単独指名を狙うか。「ドラフト当日まで(1位は)分からない」と苑田スカウト統括部長。他球団の動向を探りながらドラフト直前まで考える方針だ。(菅藤 学)