堂林フルスイング復活へ今年は孤高トレ
広島の堂林翔太内野手(22)が17日、今オフは“孤高トレ”を実行することを明かした。昨オフに指導を受けた個人トレーナーとは契約せず、自力で練習に励むことを明言。原点回帰で代名詞のフルスイングを復活させる。この日はマツダスタジアムで練習した後、広島市内のホテルで開かれたチャリティーイベントに出席した。
打率、本塁打、打点のすべてが昨季より下回った今季。雪辱に燃える堂林はすべてを白紙に戻すことを決意した。「このオフはすべて自分でやる。自分の責任は自分で背負う。誰にも頼らないというか、すべて自分でやる」と、真剣な表情で語った。
昨オフは個人トレーナーに師事し、それ以前のオフは広島市内のトレーニングジムに通った。専門のコーチに頼らずにオフを過ごすのは初めてのこと。それだけに「オフの過ごし方はまだ決めていない。年末には実家に帰り、(高校の)同級生に付き合ってもらうと思うけど」と試行錯誤中だという。
ただ唯一決めていることがある。それはバットを毎日振ることだ。昨季150三振した反省から、今季は広角打法を意識した。三振は96に減ったが、打撃改造自体は成功したとはいえない。「今年は三振を減らせたけど、当てる打撃は自分には当てはまらなかった」と反省。自分の長所はフルスイングであることを思い返し「自分の中に芯を持ってやっていきたい」と語気を強めた。
「今年を無駄な1年にしたくない。使ってくれた監督に恩返ししたいし、そのためにも何かいいものを出したい」と今季を糧に巻き返しを誓った堂林。原点回帰の“フルスイング”で、来季は輝きを取り戻す。