ドラ2九里おみくじ「大凶」も超前向き

 広島の新人合同自主トレが10日、広島県廿日市市の大野練習場で始まった。ドラフト2位・九里亜蓮投手(22)=亜大=は、初詣のおみくじで大凶を引いたことを明かした。それでも「あとは上がるだけ」とポジティブに捉え、開幕先発ローテ入りとシーズンでの10勝を誓った。

 新人合同自主トレ初日、九里ははつらつと動き回った。約5時間、みっちり体を動かし「みんなと練習して楽しかった。いよいよという実感がある」と笑顔を見せた。

 実は今年に入って、人生初の体験をしていた。5日、大阪市の住吉大社に、生まれて初めて初詣に出かけ、同じく初めておみくじを引いた。それが何と大凶だったという。

 プロ1年目を前にしての出来事。ショックを受けてもおかしくないが、九里はどこまでも前向きだった。「大吉より出る確率が低いらしいので、うれしかった。『持っているな』って思いました。落ちるところまで落ちたら、あとは上がるだけ」。大凶のおみくじを吉兆ととらえた。

 そんな気持ちになれるのも、調整が順調だからだ。2日に大阪府八尾市で始動し、4日には早くもブルペン入りした。5日から9日の入寮まで毎日、ランニングを欠かさず、捕手を立たせて100球前後の投球練習も継続した。

 「去年は2日から投げていたので大丈夫」。オーバーペースを心配する声をサラリとはねのけると、「しっかり体をつくってきたので不安はない」と万全を強調した。

 ただここからは「故障したら意味がない。焦らずマイペースでやっていく」と、少しペースを落とすつもり。この日は午前中にキャッチボール、3キロのロードワークをこなし、午後からは室内へ移動してウエートトレーニングで体を鍛えた。捕手を座らせての投球練習は、キャンプからになる予定だ。

 大瀬良とともに先発ローテの一角として期待される右腕。「まずは開幕1軍で先発ローテに入って、10勝したい」と今季の目標を掲げた。大凶のおみくじをパワーに変えて、プロで躍動する。

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