広島・鈴木誠也内野手（１９）が１１日、肉体改造に成功したことを明かした。昨年１１月下旬から広島市内のジムでウエートトレーニングを開始。約１カ月半で体重は１０キロ増え８８キロとなった。手にしたパワーを武器に開幕１軍入りを目指し、２年目の春季キャンプに臨む。この日は広島駅で「一日通信指令官」を務めた。

　服の上からでも盛り上がり、大きくなった筋肉が容易に想像できた。「自分でも驚いている」と鈴木誠。今オフの肉体改造の成果は、一目瞭然だった。

　１年目を終え、パワー不足を痛感した。１１月下旬から、本格的に筋力トレを開始。大きな負荷をかけることで、鋼の肉体を手に入れた。体重は７８キロから１０キロ増え、８８キロとなった。「ぶかぶかだったジーンズがパツパツになった」。成果に目尻が下がった。

　肉体改造の成功は、打撃に自信を与えた。スイング時に下半身が安定し「崩れたりブレたりしなくなった」。昨季は重く感じていた３３・５インチのバットも思い通りに振れるようになった。「捉えたときの打球音が強くなった。外角の球もしっかりと打ち返せる」とニンマリだ。

　今季が２年目だが、勝負の年ととらえている。最初の目標は春季キャンプで結果を残し、開幕１軍入りをつかみ取ること。

　この日はイベント参加後、大野練習場で約２時間の打撃練習を行った。「昨季は１軍に呼んでもらった。今季は自分の手でつかみたい。２年目だけどやらないといけない」

　新たな武器が、自らの目標達成を後押ししてくれるはず。一心不乱にバットを振り続ける。