大瀬良カーブで調整!G菅野から直伝

 広島・ドラフト1位の大瀬良大地投手(22)=九州共立大=が22日、廿日市市の大野練習場での合同自主トレに参加した。ブルペン入り後、大学日本代表時に東海大4年だった巨人・菅野智之投手(24)からカーブを使った調整法を伝授されたことを明かした。右腕から授かった金言を胸に、プロの世界で戦う構えだ。

 外気の凍える寒さから一転、ブルペンは熱気に包まれていた。九里らと合同自主トレ3度目のブルペン入りをした大瀬良は、額に汗をにじませながら右腕を振った。「体が温まるといい球があった。バランスよく投げられた」。納得のいく投球に表情は崩れた。

 仕上がりは順調だ。この日は前回と同様に捕手を立たせ50球。直球に加えカーブ、カットボール、スライダーなど全球種を投げた。

 ブルペンでの練習では、この日15球を投じたカーブを重要視しているという。大学2年時の大学日本代表で、当時東海大4年だった菅野(現巨人)からカーブを使った調整法を伝授されたからだ。

 同球は縦回転の球で、腕をしっかり振らなければ変化しない。「体全体を使って投げる意識を持つことができる。菅野さんにそれを教えてもらって、カーブを投げたあとは直球が走る感じ」

 右腕を縦に振るイメージを体に覚え込ませることで、腕の振りが速くなる。「今日もいい感じだった」。マエケンや野村も取り入れるこの調整法で最大の武器とする重くキレのある直球に磨きをかけてきた。

 調整に生かすカーブは、実戦でも活用する。187センチの長身から投げ下ろされる角度のある球に、視察した畝投手コーチは「腕を振った中で球が抜けてくる感じ。大きな武器」と賛辞を贈った。

 大学時代は「緩い球を打たれたら悔しい」と、試合ではあまり投じなかった。だが「プロでは緩急を使わないと戦えない」と、今後はその割合を増やす構えだ。

 24日の練習後には、25日の卒論発表のため一時大学へ戻る。練習再開は26日から。「次は70~80球を投げたい」。捕手を座らせての投球は2月1日以降を想定している。マイペースで調整する黄金新人だが、全開投球への道は確実に進んでいる。

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