ロサリオ勝利呼ぶ豪快弾のち2軍降格…

 「交流戦、楽天1‐4広島」(1日、コボスタ)

 広島のライネル・ロサリオ外野手(25)が勝利に導く一撃を放った。1点リードの六回、左中間最深部へ5号2ラン。存在をアピールしたが、試合後、野村謙二郎監督(47)が故障や夫人の出産などで離脱したキャム・ミコライオ投手(30)の1軍昇格と、ロサリオの2軍降格を明かした。外国人枠の関係で苦渋の決断となった。

 東北の地でもドミニカンパワーを見せつけた。2‐1の六回無死一塁。ロサリオが左腕・ブラックリーのカットボールを完璧に捉えた。真っ青な空に高々と打ち上げた打球は、左中間最深部のスタンドへ突き刺さる5号2ラン。勝利を決定づける一撃だった。

 誇らしげにダイヤモンドを1周した頼もしい助っ人。「しっかりスイングできた。打ちたい、その気持ちだけだったよ」と満面に笑みを浮かべた。

 失敗を取り返したかった。一回1死二、三塁で二ゴロを打った場面で、三塁走者が本塁に突入して挟殺プレーになったが、その間にロサリオは二塁へ向かわず、一塁を真っすぐ駆け抜けてしまった。慌てて二塁に向かったがタッチアウト。その前に二塁走者が挟殺プレーでアウトになっていたため一瞬にしてチャンスをつぶした。

 そのミスを見事に帳消しにしたが、試合後には厳しい現実が待っていた。左足内転筋痛や夫人の出産で離脱していた守護神ミコライオとの入れ替えが決まった。野村監督は「難しい判断だった」と厳しい表情を浮かべた。

 5月10日にミコライオが離脱して以降、一岡、中田、永川勝がフル回転。登板過多で現在状態が下降しているのは明らかで、指揮官は「救援陣がきつくなっていたからね」とミコライオ昇格を優先する理由を説明した。

 この日4打数2安打2打点1本塁打を放ちながら2軍降格となったロサリオだが、前回の降格時も同じだった。5月1日の阪神戦(甲子園)で4打数4安打2打点1本塁打と活躍したが、直後に負傷が癒えたキラと入れ替わり2軍に落ちた。

 外国人枠の問題だけに仕方がないことだが、「ロサリオが戦力になるのは分かった」と野村監督。次の機会でロサリオが悔しさをバネに、さらに成長した姿を見せてくれるはずだ。

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