【高橋建の目】過去の失速とは違う風
カープは6連敗でセ・リーグの首位も陥落してしまいました。これまで交流戦は4勝11敗と負け越していますが、どん底で交流戦を迎えてしまったということです。昨年までも交流戦は鬼門と言われていましたが、ここまでひどい負け方ではありませんでした。
ウエスタン・リーグで首位だった2軍もここにきて2位に落ちました。1、2軍合わせてチーム全体が疲れているということです。これを克服するには相当なパワーが必要ですが、選手はもちろん首脳陣もチーム全体で乗り切る必要があります。
選手個々が調子を上げることが一番ですが、現状は疲れが見えているので、疲れを取ることを一番に考えるべきです。疲れているといいパフォーマンスができません。
そういった意味で10、11日の2日間、試合がなかったことは大きいと思います。交流戦突入のときも、巨人3連戦(東京ドーム)を終え、1日の移動日を挟んでヤフオクドームでソフトバンクと戦いました。この2日間、傷を癒やすためにも体をリフレッシュできたのではないでしょうか。12日からの西武戦(西武ドーム)からの試合に期待したいと思いますし、交流戦が終了すれば現在のところ4日間も試合がありません。そこで出直しもできると思います。
ただ、前田が西武戦の登板を回避したことが気になります。報道で知る限りは「投げたい」という気持ちがあったようですし、エースなら自分で責任をとりたいと思うのも当然です。首脳陣とどういうやりとりがあったか気になるところです。
カープはよく失速すると言われます。僕が現役時代にも失速したことがあります。ただ、その時はレギュラーが決まっており、そのレギュラー陣が故障とかで離脱したことが原因です。今はレギュラーをつかみかけた選手はいますが、まだ競争をしている若い選手ばかりです。そう考えるとこれまで失速した時とは違う風が吹いていると思います。
◆高橋 建(たかはし・けん)1969年4月16日生まれ。横浜市出身。横浜高から拓殖大、トヨタ自動車を経て94年度ドラフト4位で広島入団。09年、メジャー挑戦(メッツで28試合登板、1敗、防御率2・96)。10年、広島復帰して同年、引退。日米通算487試合に登板し、70勝を挙げた。14年から高橋建オフィシャルブログ(http://ameblo.jp/carp‐k‐takahashi/)を開設。
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