一岡が緑グラブ!相棒はラッキーカラー

 広島・一岡竜司投手(24)が26日、緑色の新グラブをお披露目した。グラブの色は黒や茶、青などが一般的で、球界でも極めて珍しい。公式戦でも使用可能な特注品で「新しいステージに行きたい」と意図を明かした。昨季31試合の登板で防御率0・58。方程式の一角を担う若コイは、新たな相棒を手に「1年間、ブルペンにいられるようにしたい」と改めて誓った。

 手にした相棒を眺めながら、一岡は静かにはにかんだ。「ラッキーカラー」の緑色。飛躍を誓う1年を前に、グラブの色を一新した。縫い目、締めひもなども緑の同系色で、チームカラーの赤色刺しゅうで「30 ICHIOKA」と刻んだ。

 「(同級生の中田)廉さんによく変わり者と言われるので、変わった色にしたかったんです。いい感じですね」

 自虐ネタを交えながら意図を明かした。巨人から移籍した昨季は、こげ茶色のグラブを使用。31試合の登板で防御率0・58と躍進した。だが、満足感はない。「新しいステージに行きたいんです」。さらなる高みを目指すべく、イメチェンでシーズンに挑むと決めた。

 緑グラブは球界でも珍しく、日本ハム・増井が練習で使用するぐらいだという。緑色は新鮮さ、爽やかさを喚起し、癒やし効果があるとされる。「自分も変わってるなと思います」と笑うが、女子人気の高い一岡にはピッタリだ。

 一新したのはグラブだけじゃない。今オフは2年連続で巨人・杉内と合同自主トレを敢行。肩の筋力強化に重点を置いた。昨季は右肩の故障で2度の戦線離脱。杉内や、個人トレーナーから練習方法、ケア方法を学び、「引き出しは増えた」と手応えを口にした。

 「上半身の日、下半身の日、右肩インナーの追い込みの日に分けて、3勤1休でやってきた。自分は(肩が)弱いので、集中的にやってもらいました」

 ランニングは往復12キロの山越えが日課で「多いときは1日15キロ走ってました」と振り返る。先乗り自主トレ初日となった、25日には早速ブルペン入り。立ち投げ30球で「いつでも投げられる。変な話、もう(キャンプまで)入らなくても大丈夫」と成果を実感した。

 黒田、前田の両輪を軸に、先発はリーグ屈指のメンバーがそろう。それだけに鍵を握るのは、一岡を筆頭に中田、中崎ら救援陣となる。「1年間ブルペンにいること。ポジションはどこでもいい。層も厚いので、自分に勝ちたいですね」。準備は万端。24年ぶりの悲願へ。緑グラブでフル回転する。

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