緒方監督 若鯉を侍指揮官に売り込み
「広島春季キャンプ」(2日、日南)
広島・緒方孝市監督(46)が2日、キャンプ視察に訪れた野球日本代表・侍ジャパンの小久保裕紀監督(43)に、代表未経験の若手を売り込んだ。
練習開始前に約30分間、小久保監督と欧州代表との強化試合(3月10、11日・東京ドーム)の候補選手について意見を交換した。「全面的に協力したい」と昨秋の日米野球に出場した菊池と丸の派遣に前向きな姿勢。さらに「九里、田中、会沢を売り込んだ。選ばれれば名誉なことだし自信になる」と若手の初選出をプッシュした。
中でもイチ押しは九里だ。前日の153球に続き、ブルペンで123球を投げ込んだ右腕を、緒方監督は「フォームが固まってきた。コントロールも間違わない。大したものだ」と高評価した。
九里の投球を視察した小久保監督も「変化球が多彩。セットの方がバランスがいい。同期の大瀬良と刺激し合って2人で将来はカープを引っ張るのでは」とうなずいた。また開幕投手が内定している前田と米球界から復帰する黒田については、チームに配慮して選出しない方針を示した。
強化試合の日程は開幕前の大事な時期だが、緒方監督は「JAPANのユニホームは軽くない」とキッパリ。若鯉たちが日の丸を背負い、大きな飛躍につながることを願った。