育成デヘスス“キクマル堂”三振斬り

 「広島春季キャンプ」(8日、日南)

 広島の育成選手、ダニーロ・デヘスス投手(27)が8日、今キャンプ初めてシート打撃に登板。打者5人と対戦し、緩急を使った投球で安打性の当たりを1本に抑えた。緒方監督の評価はうなぎ登り。支配下選手登録へ、また一歩前進した。

 手元で鋭く落ちた。タイミングが合わずに堂林は見逃し三振、丸は空振り三振。チェンジアップで主力2人をねじ伏せた。「フォークのような動きをしていたし、良かったと思う」。本人も確かな手応えを感じ取った。

 四国ILp・高知に派遣されていた昨季に習得を目指した。日本の打者はミート力が高く、最速156キロの直球だけでは生き残れないと考えたからだ。

 昨秋キャンプでは、直球と変化球で異なる腕の振りが課題だった。だが、この日は「同じように振れていた」と畝投手コーチ。剛球と同じ軌道を描けるようになり、投球の幅は格段に広がった。菊池から外角直球で見逃し三振を奪うなど、打者5人から3奪三振の圧巻投球だった。

 現在、支配下登録の外国人は6人。だが、ザガースキーが右足首を故障した。開幕が微妙なだけに、デヘススにもチャンスはある。緒方監督は18日からの沖縄キャンプに帯同させる意向で「対外試合でどんどん投げてもらう。そこで判断したい」と期待を寄せた。

 マウンドに上がるたびに、存在感は大きくなっている。その右腕で夢をつかみ取る日は、近い。

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