マエケン新球より直球!原点回帰で進化
「広島春季キャンプ」(9日、日南)
前田健太投手(26)が、今年は新球に取り組まない意向を明かした。昨年の春季キャンプでは、スプリット習得に励んだが、その影響でフォームを崩してシーズン前に断念。優勝&沢村賞を狙う右腕は、過去の教訓を生かし、“今の自分”を進化させる。
この日、今キャンプで初めて捕手を座らせ、カーブ14球を織り交ぜ計39球を投げた。「いい感じで投げられた。でもまだまだ、これから。ゆっくり仕上げていきたい」とマイペースを強調した。
昨年の今頃は新球としてスプリット習得に励んでいたが、「基本的には(昨季と)変わらない。スプリット?ほかでカバーできる」と即答した。ヤンキース・田中に握り方の助言を受け、オープン戦でも試したスプリット。だが、スプリットの投げすぎでフォームを崩し、伝家の宝刀スライダーの変化まで悪影響を及ぼした。
同じ過ちは繰り返さない。落ちる変化球はチェンジアップで代用できるが、今季は特に直球にこだわるつもり。「(今季は)ストレートを増やしていく」と原点回帰を宣言したマエケン。目指すのは「分かっていても打たれないストレート」。絶対エースは自分が信じた道を突き進む。