福井2回完全!別人だ!ローテ入りデモ

 「広島紅白戦、白組1-0紅組」(11日、日南)

 福井優也投手(27)が、紅白戦に先発し、先発ローテ入りへ猛アピールした。2回を打者6人で抑える完全投球を披露。投球フォームの迷いを払しょくし、手応えをつかみつつある。先発投手は5人が確定的で、残り1枠が未定。昨年先発で4勝を挙げた右腕が、厳しい競争で一歩リードした格好だ。

 制球難に苦しむ姿は、もうマウンドにはなかった。福井が打者6人を完全に封じた。今キャンプ初めての実戦登板。完璧な内容で2回無失点と結果を残した。「僕の中で調整という言葉はない。ローテ入りを目指してやっていく」と、力強く宣言した。

 ボールが2つ先行しながら、3球目で見逃しやファウルでカウントを戻した場面が3回あった。カウントを悪くし、四球や痛打を許す悪癖があっただけに「制球を意識しながら自分のボールを投げられた」とうなずいた。この日最速145キロの直球、フォークやカットボールにも一定の手応えがあった。

 これで5日のフリー打撃、8日のシート打撃登板に続いて好投した。「波が大きいとよく言われてきた。結果を出し続けるのが、僕には大事になる」と、気を引き締めた。

 昨年は2年ぶりの白星を含め先発で4勝を挙げ、復調の手がかりを得た。シーズン終了後から力まない投球を目指し、自主トレを積んできた。

 今キャンプで変えたことがある。昨年までは、自身の投球映像を連日確認していたが「それはなくなった。チェックポイントをたくさんつくり、フォームを意識しすぎた。今は、打者に向かっていく気持ちを大事にしている」と、心境の変化を明かし、勝負にこだわっている。

 先発陣は前田、黒田、ジョンソン、大瀬良、野村が確定的。首脳陣は先発6番手を福井、九里、戸田、今井に競わせる方針だ。緒方監督は「今までと違い落ち着きやリズムがあった。残り1枠に食い込めるか。期待している」と福井を評した。

 福井は「いい格好をしようとせず、結果を出し続けたい。打たれてもうまく切り替えていく」と前を向いた。オープン戦開幕となる21日・巨人戦(那覇)先発が有力で、現状では競争を一歩リード。毎年期待され続ける右腕は、先発ローテをガムシャラにつかみ取る。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

カープ最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(野球)

    話題の写真ランキング

    写真

    デイリーおすすめアイテム

    リアルタイムランキング

    注目トピックス