ドラ1野間OP戦12球団新人1号

 「オープン戦、巨人4-2広島」(21日、沖セル)

 広島のドラフト1位・野間峻祥外野手(22)=中部学院大=が、オープン戦初戦で12球団ルーキー一番乗りとなる“プロ初本塁打”を放った。「1番・右翼」で先発出場。六回、小山の直球を右翼席に運んだ。広角に打ち分ける打撃に加え、パンチ力も見せつけた背番号「37」。開幕1軍入りへ、最高の滑り出しだ。

 一振りで球場の視線を独り占めにした。ライナー性の白球が、あっという間に右翼席に消える。鋭く、切れ味のあるスイングは、見る者の度肝を抜いた。野間が衝撃の対外試合デビューだ。

 「追い込まれるまで、真っすぐを待っていた。芯で捉えられたし、感触は良かった。ホームランになって良かった」

 1-4の六回無死。カウント1ボールから小山の内角高めの直球を振り抜いた。「タイミングを早めに取って足を上げた」。オープン戦初安打が、まさかの“プロ初本塁打”だ。

 緒方監督も喜びを隠せない。両手をたたき、満面の笑みを浮かべ、ベンチで野間を出迎えた。「大したもの。見せてくれた。広角に打てるけど一発を打てる力もある」。昨秋のドラフト会議前、初めてプレー映像を見たときに一目ぼれした逸材。緒方1期生の活躍に最大級の賛辞を送った。

 両手の手のひらには、10円玉くらいの大きさのマメがある。キャンプ初日からの打撃練習でできたものだ。「本当に痛い。バットを握るのもしんどい」。それでも夢に見たプロの世界。一切妥協せず、バットを振り込んだ。大学時代から課題だった内角打ちにも取り組み、徐々に手応えをつかんできた。そうした不断の努力が結果に結びついた。

 打撃だけではない。三回2死一、三塁では金城の右前打を右翼線寄りで捕球し、レーザービーム送球。「もう少し低い球が良かった」と反省したが、三塁を狙った一塁走者・中井を刺した。走塁でもアウトにはなったが2度盗塁を試み、次の塁を狙う姿勢と俊足をアピールした。

 「今日みたいに積極的にいきたい。新人らしくやりたいと思う」。迷いはない。真っすぐな視線で力を込めた背番号「37」。目指す外野の定位置奪取へ、一気に突き進む。

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