黒田“メジャー流儀式”鯉でも続ける
広島・黒田博樹投手(40)が25日、メジャー時代と変わらぬルーティンで、マウンドに上がる考えを明かした。登板前にはメンタルトレーナーが編集した、登板映像と音楽をタブレット端末「iPad」で視聴するのが日課。B’zが特別に書き下ろした『RED』も導入される見込みで「ずっと続けていることなので、続けていきたい」と“メジャー流”で復帰登板に挑む。
変わらぬ“儀式”がある。黒田は復帰初登板を目前に控え「緊張感、気持ちの高ぶりは常に一緒でいたい」と語った。最も重きを置くのが登板前のルーティン。「昨年の流れを変えたくない。モチベーションが上がるようにしたい」と続けた。
米大リーグ・ヤンキースに在籍した昨年までは必ず、iPadに編集した登板映像と音楽を視聴していた。メンタルトレーナーが作成した好投した映像や、盛り上がる球場の雰囲気を収録。音楽は登場曲や好きな曲など「何曲か入れてある」という。
「モチベーションが上がるように、ブルペンに向かう前にスイッチを入れる。ずっと続けていければいい」
ルーティンは変わらないが、その中に強力な“援軍”も加わる。黒田の直々オファーで今季の登場曲として、B’zが特別に『RED』を書き下ろした。「お会いして共感できる部分があったので」。依頼した経緯を明かした上で「感謝の気持ちです。シーズンに入って、少しでも恩返しできれば」と快投を誓った。
全体練習前には必勝祈願に臨んだ。「8年ぶりですから」と懐かしむと同時に、開幕前の験担ぎには「アメリカではタイを探すのも大変。そういうのはなかったですね」と笑った。復帰初登板は3月29日・ヤクルト戦。7年で79勝を挙げたメジャー時代と変わらぬルーティンでマウンドに上がる。