緒方監督「3つ勝つ」初陣へ静かな闘志
「広島-ヤクルト」(27日、マツダ)
広島・緒方孝市監督(46)が26日、公式戦初采配となる27日のヤクルト戦(マツダ)へ静かに闘志を燃やした。ナインには失敗を恐れない積極性を求め、自身は自然体で指揮を執ると約束した。
穏やかな口調だった。マツダスタジアムでの全体練習。人事を尽くし、天命を待つ心境なのだろう。「待ち遠しいね。早くプレーボールがかからないかな」と話し「オープン戦初めのころは気持ちが入れ込んだけど、普通にやれるんじゃないかな」と、スッキリした表情を浮かべた。
開幕投手の前田に対しては「力は入ると思うが、彼は何度も経験している。大舞台に強い」と信頼を寄せた。接戦を予想しつつも「ミスを怖がって(選手を)硬くさせるようなことはしない」とキッパリ。積極性を前面に出すつもりだ。
13年ぶりの地元開幕。3連戦のチケットは、初戦の車いす席以外は全て売り切れた。鯉党の大声援が後押しになる。「(声援は)相手にはプレッシャーになる。うちの選手たちには、有利なんだと感じてほしい」と、ハッパをかけた。
24年ぶりの優勝へ、勝負は夏場以降と踏んでいる。それでも、開幕ダッシュするに越したことはない。「3つ勝つつもりでいく」と、指揮官は力強く誓った。悲願へ全力を尽くす。