丸 復調見えた!ツバメ撃ちで反攻じゃ

 チームリーダーが反攻宣言だ。広島・丸佳浩外野手(26)が13日、マツダスタジアムを訪れ、休日返上でフリー打撃を行った。ここまで打率1割台と苦しんでいるが、復調への手応えは十分。14日からは好相性のヤクルト2連戦(松山)。最下位に沈むチームとともに、巻き返しへの一歩を踏み出す。

 感触を確かめるように、スイングを繰り返した。曇天のマツダスタジアム。約20分間、休日返上でバットを振り込んだ丸の額には、大粒の汗が浮かんでいた。「僕は全く打てていない。チームが乗っていけないのは、僕も原因の一つ」。冷静に現実を見つめて、ふがいない自分を責めた。

 ここまで打率・179、0本塁打、3打点。昨季の成績からは信じられない不振だ。「自分のスイングができていないからこうなった。原因はいろいろある」と、修正点は1つではない。

 ただ、復調の兆しはある。12日・阪神戦(甲子園)の初回、藤浪から12打席ぶりの安打となる左前打をマークした。五回には右翼・福留の好守に阻まれたが、強いライナーを放った。「多少は自分のスイングができた。単発ではなく、明日に続けないと」。巻き返しへの手応えを口にした。

 14日からは松山でヤクルトと2連戦。昨季、セ・リーグ5球団の中で最も高い対戦打率・364を残した“お得意様”だ。本塁打も球団別で最多の7本を放った。上昇機運を高めるには、最適の相手だろう。

 菊池とともにチームのけん引役を担う今季。丸は「責任は感じているが、グラウンドでは考えない」と言い切る。緒方監督も「丸はプラス思考だし、行動も言動も明るい。数字が出ないのはプレッシャーだろうが、1試合で2安打でも出ればいい薬になる」と、早期の復調を信じている。

 26回目の誕生日を迎えた11日には、うれしいサプライズがあった。遠征先の宿舎でザガースキーからケーキを贈られた。誕生日が同じ前田と、2人分の祝福メッセージが添えられ、「『くそ野郎どもへ』、と書かれてました。外国人からもらうのは初めて」と笑顔で振り返った。

 このまま最下位に低迷するつもりは毛頭ない。「調子うんぬんではなく、ベストを尽くす」。丸は力強く、言い切った。松山の地から、自身も、チームも必ず巻き返す。

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