目覚めよ鯉打線!2試合連続零封負け

 「広島0-1DeNA」(28日、マツダ)

 今季5度目の零封負けを前に、広島・緒方監督は懸命に平静を装った。大瀬良の奮闘をたたえつつ、「初回に相手のミスがあったところで得点できない。そういう流れになっている」と敗因を挙げた。

 絶好の先制機だった。初回1死一、二塁から新井の投ゴロを久保が失策。1死満塁になった。しかしここで新外国人シアーホルツは見逃し三振。続く野間は投ゴロに倒れた。

 来日5戦目で打率・105、打点がないシアーホルツ。三振の場面を「外に外れていると思ったが…」と振り返り、「内容がよくないのは分かっている。改善したいがなかなかうまくいかない」と悩める胸中を口にした。

 積極走塁も空回りだ。三回2死一塁で新井が放った打球を右翼手がファンブル。それを見た石井三塁コーチが一走・丸を本塁に突入させたが、アウト。同コーチは「中継が本塁につながっていなかった。どこかでミスがあれば十分かえれた。大瀬良を早く援護したかった」と述べた。総得点60は両リーグ最少。深刻な決定力不足を補うため、走塁で賭けに出ざるを得なかった。

 現在20イニング連続無得点。緒方監督は「これを打破しないと。打席で強い気持ちを持ってもらいたい。相手投手以上の気持ちで、自分のスイングをしてもらいたい」と訴えた。現実を打ち破る魂を、スイングに込めるしかない。

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