シアーホルツお目覚め2打席連発も…

 「中日11-6広島」(20日、豊橋)

 広島のネイト・シアーホルツ外野手(31)が、完全に目覚めた。三回に放った4試合連続適時打を皮切りに、2打席連続本塁打をマーク。来日初の猛打賞となる4安打4打点と大暴れした。ただ、試合は5点リードを守れず、終盤に投手陣が総崩れ。今季初の2桁失点を喫し、単独最下位に転落した。地方球場では10連敗となった。

 豊橋の夜空に美しいアーチを描いた。シアーホルツが貫禄たっぷりにダイヤモンドを一周した。3-0の五回2死一塁。フルカウントから山井の変化球を捉える右中間への2号2ラン。「打ったのはフォーク。追い込まれていたので何とかミートしようと思っていた。最高の形になって良かったよ」と、声を弾ませた。

 さらに逆転を許した直後、5-7の八回だ。先頭打者として田島の変化球を、今度は右翼席中段に放り込んだ。2打席連続の3号ソロとなった。

 この日は4安打4打点。来日初の猛打賞だ。1安打目は三回。丸の先制2ラン後、さらに2死二塁。山井から中前打を放ち、新井が懸命の走塁で生還。4試合連続適時打となり「いい追加点になって良かった。新井がよく走ってくれたよ」と、謙虚に喜んだ。

 4月19日・中日戦(マツダ)で1軍デビューしたが、不振で2軍落ち。ただ、今月15日の再昇格以降は、着実に調子を上げている。

 “鳥目”疑惑を完全払しょくした。この試合まで、17日・DeNA戦(マツダ)での1号ソロを含む全5安打がデーゲームか、ナイターの第1打席に放ったもの。日没後の大暴れで、もう雑音は聞こえてこないだろう。

 試合は悔しすぎる逆転負けに終わった。今季初の2桁失点で単独最下位に転落。地方球場ではついに10連敗となった。緒方監督は具体的な場面は明かさなかったが「どれだけ打っても結果が全て。ワンプレーで大きく流れが変わり、それを止めることができなかった。その一言」と、5-0からの暗転を振り返った。

 シアーホルツは試合後、「第1打席は凡退したがボールが見えていた。いい感じで入っていけた。それでいい結果が出たのだろう」と話した。苦境からの救世主となるべく、メジャー通算52本塁打を誇る男の本領発揮はこれからだ。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

カープ最新ニュース

もっとみる

    スコア速報

    主要ニュース

    ランキング(野球)

    話題の写真ランキング

    写真

    デイリーおすすめアイテム

    リアルタイムランキング

    注目トピックス