黒田を驚嘆させたソフトB柳田の凄み
「交流戦、ソフトバンク0-6広島」(12日、ヤフオク)
チームトップの6勝、交流戦3戦3勝となった広島・黒田が、パ・リーグの首位打者争いを引っ張るソフトバンク・柳田に「末恐ろしいですね」と脱帽した。
この日の快投で、日米通算188勝目を手にした黒田。40歳にして日米通算19年目、正真正銘の“レジェンド”を驚嘆させたのが、プロ5年目、26歳の若武者・柳田だった。初回に右前打を浴びると、六回には左前打。完封目前の八回には2死一、二塁から四球を与えた。
3出塁を許す内容に、黒田は「あれだけ日本人で、しっかりバットを振れる打者はいない。少し崩されても、しっかりバットを振ってくる」と絶賛。メジャーの強打者をきりきり舞いさせてきた男が、「いい打者と対戦すると、自分も気持ちが入ってきます」と、新たな刺激すら受けていた。
ソフトバンク打線を「足もあるし、パワーもある。手ごわい打線」と評価しつつも、「粘り強く投げた結果です」と、日本球界復帰後最長となる8回を6安打無失点でしのいだ黒田。その脳裏には、日本人離れした若き“スーパースインガー”の姿が焼き付いていた。