緒方監督 丸よ早く3番に戻って来い
広島・緒方孝市監督(46)が18日、マツダスタジアムでの全体練習で、球宴までの借金完済を誓った。キーマンとして、まだ打撃が本来の状態にはない丸佳浩外野手(26)を挙げ、早期の3番復帰を願った。
降雨の中、センターの定位置付近に仁王立ちした。全体練習を見守った指揮官は、「借金を1つでも減らしていく。オールスターまでに5割を目指したい」と言い切った。現在28勝35敗の借金7で最下位に沈む。だが、首位巨人とは4・5ゲーム差。決して悲観する状況ではない。球宴まで残り21試合。2勝1敗ペースならば14勝7敗で、勝率5割ターンが可能だ。
そのためにも、丸の完全復調が欠かせない。開幕から本来の打撃が影を潜め、ここまで打率・233。ただ、10日・西武戦(西武ドーム)で1番に座って以降は5試合連続安打中と、上昇機運が高まってきた。
緒方監督はリーグ戦再開の19日・DeNA戦(横浜)から当面は1番で起用する方針を示しつつ、「丸を3番に置きたいが、今の状態なら1番か下位になる。理想は3番。その方が攻め方が増える」と、早期の3番復帰に期待を寄せた。
チーム浮上は丸次第といっても過言ではない。指揮官が求める理想のオーダー。それが現実となった時、最下位から巻き返すギアが一段上がる。