野村5失点KO…散々26歳バースデー

 「広島2-7阪神」(24日、富山)

 広島は富山で完敗し、連勝は2で止まった。先発の野村祐輔投手(26)が四回途中5失点でKOされ、打線も2点に抑えられた。チームは依然最下位に沈むが、首位とは3・5ゲーム差。26日の中日戦は、19日ぶりとなるマツダスタジアムでの試合。目標である前半戦での借金完済へ、本拠地から仕切り直す。

 我慢の限界だった。緒方監督はベンチを出た。真っすぐ球審に歩み寄り、投手交代を告げた。野村が四回途中、5失点でKOされた。試合は完敗に終わり、指揮官は「何もないよ。ゲームをつくれなかったから」と、言葉少なに引き揚げた。

 この日は26歳の誕生日だった野村。プロ入り初のバースデー登板を飾れず「試合をつくれなかった。五回を投げきれずに悔しい」と唇をかんだ。直球は130キロ台が大半。持ち味の緩急を生かせなかった。

 初回は先頭鳥谷への初球を右中間二塁打にされ「いきなり長打だったので…。しっかり先頭を抑えきれたら」と動揺した。1死三塁から、福留にあっさり右前先制打を許した。

 悔やまれるのは0-1の四回。連打と四球で無死満塁とされ、今成に中越え2点二塁打を浴びた。丸があと一歩届かない飛球だったが「風が吹いていたので、(打球を)上げられた僕が悪い」と、自分を責めた。さらに1死二、三塁から投手の能見に中前2点適時打を打たれ、即座に投手交代を告げられた。

 これで今季3勝5敗、防御率5・30。走者を出しながら粘り強く投げる本領が、発揮できていない。次回も先発で投げられるのか、微妙な状況になってきた。

 地方球場では珍しく松田オーナーが観戦に訪れたが、白星を届けることはできなかった。チームは最下位だが、首位・阪神とはまだ3・5ゲーム差。同オーナーはこの大混戦を「チャンスは増える。今は我慢のし合い」と評した。各チーム一進一退の間に、奮起しなければならない。

 緒方監督の目標は「オールスターまでに5割」だ。前半戦残り16試合を11勝5敗-。まず26日・中日戦(マツダ)に集中する。7日・楽天戦以来、19日ぶりの本拠地で、鯉党の大声援を力にしたい。

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