緒方鯉1カ月ぶり連敗で4位転落

 「広島1-7DeNA」(8日、三次)

 年に1度の三次開催は、無念の大敗に終わった。広島は投打に見せ場なく苦手DeNAに連敗。借金3で4位に転落した。「この2試合は元気がないというか。つながりがなかった」。緒方監督は悔しさを押し殺しながら、敗戦を淡々と振り返った。

 初回、先発薮田が押し出し四球。いきなり先制点を許すと、四回は5安打で3点を失った。たまらず2死一、三塁で飯田にスイッチ。指揮官は初回の3四球に触れ「逃げているわけじゃないだろうが、3四球はもったいなかった」と、気持ちの強さを求めた。

 好調だった打線も初対戦の砂田の前に、4安打と精彩を欠いた。砂田が降板した後の八回に1点を奪い、今季9度目の完封負けは阻止したが、2試合連続の1得点負け。苦手とするDeNAには今季4勝9敗。6月2日からの日本ハム戦で3連敗して以来、実に1カ月ぶりの連敗となった。

 「早い回に1点でも返しておけば、雰囲気も違ったんだけどね。初対戦の投手に勢いのある投球をされて、絞りきれなかったかな」

 目標にしていた前半戦5割ターンには、4勝1敗以上がノルマとなった。指揮官は「切り替えて。オールスターまでもう一回、気合を入れていきたい」と巻き返しを強く誓う。中日、阪神と戦う敵地5試合。重要な踏ん張りどころを迎えた。

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