昨年は人妻…そして今年はカープ熟女
広島は27日、「私が元祖カープ女子! 1日ホームランガール体験」を開催すると発表した。本塁打を放った選手にマスコット人形のスラィリーを渡すのが仕事で、9月9日の中日戦(マツダ)で60代、翌10日の同カードで70代以上の女性を1人ずつ募集する。斬新な企画を連発するカープが、また話題を呼びそうだ。
企画実施のきっかけは、ファンの何げない一言だった。本拠地で試合観戦していた藤木淳子さん(50代、広島市中区)が、球団関係者にポロリと本音をもらした。「私もホームランガールをしてみたいんですと言われた」(球団幹部)。本塁打を放った選手に球団マスコットのスラィリー人形を渡す。華やかな光景がうらやましかった。
1993年に誕生した「ホームランガール」。昨年は初めて主婦が選ばれ話題を呼び、今年はチームへの期待や人気の高まりで、マツダスタジアム開場以来最多の209人の応募者があった。ただしその応募資格は18~29歳。熟年カープ女子にとっては手の届かない存在だった。「60、70代の女性は元気な人が多い。喜んでもらおうと思った」と球団幹部。世代を超えた斬新な企画が決まった。
27日に募集が始まり、同日午後5時の時点で応募は60件以上。最高齢は88歳だ。企画発案者の藤木さんは9月8日に大役を務める。「この年でなれるなんて。まだまだ若い子には負けません!」と意気込んだ。
応募期間は8月3日午後3時までで球団サイトから申し込める。オリジナルユニホームや家族分の入場券などの得点が盛りだくさんの異色企画。“元祖カープ女子”と自負するあなた!夢舞台に立てるチャンスですよ!