マエケンPL後輩ベスト8は「財産」
広島の前田健太投手(27)が28日、廃部危機にある母校PL学園硬式野球部の存続を強く訴えた。PL学園はこの日、全国高校野球選手権大阪大会準々決勝で、大体大浪商に1-2で惜敗。ベスト8入りした後輩の奮闘をたたえた。
「恵まれた環境があれば、結果も変わっていたかもしれない。それが残念。でも財産になると思う」。新入部員を募集せず、校長が監督を兼務。采配は選手間で決めるなど、特殊な状況下でも、伝統校の底力を見せた。
新チームは一般生徒として入部した2年生部員だけでスタートする。来年度も部員募集がなければ、来夏の大会以降は休部状態となる。「素晴らしいOBや、憧れた子供たちがたくさんいる。なくなるのはすごくさみしいこと。続いていってほしい」と前田。一時代を築いた母校復活を、誰よりも願っている。