CS逃すも緒方監督続投「もう一回」
「広島0-3中日」(7日、マツダスタジアム)
広島・緒方孝市監督が、3年ぶりのBクラス転落を謝罪した。1年契約で臨んだ就任1年目は、シーズン最終戦に敗れ4位に沈んだ。球団は来季続投を既定路線としており、指揮官も「こういう結果になり申し訳ない。もう一回自分自身も含め、来シーズンにつなげたい。もう一回立ち向かっていく」と、意欲を示した。
試合後に観客からベンチに水がかけられた。被害者はいなかったが、史上最多だった昨季を約20万人上回る、主催試合で史上最多211万266人を動員。しかしそんなファンの期待を、完全に裏切った。
最終戦で今季ワーストの1安打で零封負け。「ある意味、今季を象徴する試合だった」と嘆いた。0-0の六回1死二塁では丸、菊池が連続三振。チームリーダーに指名した2人の不振が響いた。
最後はシーズン途中にセットアッパーに指名した大瀬良が力尽きた。指揮官は「大地は悪くない。チーム事情で中(継ぎ)に入って、よくやってくれた」とかばった。そして「3位から4位になったが、チームは後退していない。若い選手が出てきた。抑えの中崎が成長した。この悔しさを来季につなげてほしい」と、強がった。
ただ、期待が大きかった分、4位という現実は重い。「秋から鍛えていきます」と誓った緒方監督にとって、来季は正念場になる。