前田広島初勝利の喜び【一問一答・上】
広島からポスティングシステムを利用して、米大リーグ・ドジャース入りが決まった前田健太投手(27)が11日、広島市内のマツダスタジアムで記者会見を開いた。メジャー挑戦が正式に決まってから3日、9年間在籍した古巣ファンに感謝の言葉を届けた。広島で初勝利を挙げた試合を「喜びは野球人生で一番」と表現。数多くの思い出を振り返った。以下会見の一問一答。
(会見、冒頭あいさつ)
「このたび、ポスティングシステムを利用して広島東洋カープからロサンゼルス・ドジャースに移籍することになしました。9年間、お世話になった広島東洋カープには感謝の気持ちです。しっかりと結果を出して、カープに恩返しできるように、これから頑張っていきたいと思います」
(代表質問)
-ドジャースと決まって今の気持ちは。
「ホッとしたのが一番の気持ちです。不安な気持ちがあったのでひとまず、やっとスタートラインに立てたという思い」
-スタジアムも見学した。どんな思いだった。
「いろんなところを見せてもらって、ここでスタートするんだなと。ここでしっかりと結果を出さないといけないという緊張感が、あらためて生まれた。いい刺激をもらって、緊張感を持って帰って来ることができました」
-投げている姿を思い浮かべることができたのでは。
「会見ではユニホームに袖を通させてもらいましたし、マウンドにも立たせてもらいました。ファンの方が入った中で早く投げたいなという気持ちと、投げている姿をしっかりと自分の中で想像しながら過ごしました」
-メジャーと日本ではキャンプの過ごし方が違う。その辺りの考えは。
「もう習うより慣れろ、と。向こうに行ってからすべて自分の考え方というものを、考えていきたいと思う。硬い考えをすてて、向こうに行ってからすべてのものを吸収したい。流れにしっかりと対応していければいいと思います」
-広島に対しての思いは。思いでは。
「思いではたくさんあって、言い切れないとろこもあります。高校を卒業して広島東洋カープに1位指名していただいた。本当にうれしかったし、スカウトの宮本さんが毎日、足を運んでもらって、単独指名で僕を評価してもらってここまでこられた。初勝利できた喜びというのは、今までの野球人生で一番でした。やっとプロ野球選手になれたんだという、思いがあった。初勝利の瞬間はすごく鮮明に覚えています」
-一番、思いでに残っている試合が初勝利。
「いっぱいありますね。初勝利のときもそうですし、市民球場の最後のときも先発させてもらいました。マツダスタジアムの初勝利も登板することができた。今年の最終戦のマウンドもすごく思いでに残っています。いっぱいありますね」
-会見前には、オーナーにあいさつした。
「本当に暖かい言葉をたくさんかけてもらいました。いつでもこの球場を練習で使っていいとも声をかけてもらいました。キャンプに行くまでの間は、この球場で練習したいと思う。しっかりと練習して向こうに行きたい。ありがたい言葉をたくさんかけてもらいました」
-投球を楽しみにしてるファンがたくさんいる。どんな投球をみせたいか。
「しっかりと結果を残したい。行くだけが目標じゃない。しっかりと結果を出すことが目標。日本のときもそうでしたけど、年々、成長して結果を残せるような投手になっていければいい」
-継続したい部分、これは磨いていきたいという部分は。
「磨きたい部分はすべて。すべてを磨いていかないとけいない。今まで培ってきたものはありますし、カープで学んできたものもある。日本人投手のいいところもある。向こうのマウンドだったり、ボールだったり環境に慣れながら成長していきたいと思う」
-これから渡米するまでのトレーニングは。
「今まで通りの練習を継続して、しっかりと調整していい状態で入れるようにしたい」
-カープファンへメッセージをお願いします。
「本当に高校を卒業して、広島に来て9年間、たくさん声援を頂きましたし、僕自身すごく成長させてもらった。本当に暖かい言葉だったり、時には厳しい言葉を頂いた。野球人として人として、すごく成長させてもらった。僕にとってはすごく大事な場所。広島で、広島カープで野球ができたことを誇りに思いますし、これからの野球人生に、ここで学んだことを生かしていきたい。あとはカープを優勝に導けなかったことが唯一の心残り。このチームで優勝したかったし、広島でパレードしてみたかった。それが今、唯一の心残りです」