ジョンソン新球習得じゃ!燕007警戒

 「広島春季キャンプ」(6日、日南)

 広島のクリス・ジョンソン投手(31)が6日、新球「スプリットチェンジアップ」に取り組んでいることを明かした。キャンプ2度目となったこの日のブルペンでは、新球を10球試投。昨季、14勝を挙げ、最優秀防御率のタイトルを獲得した助っ人左腕の進化に、他球団のスコアラー陣も警戒心を強めた。

 頭脳派左腕が進化した姿を見せた。安仁屋臨時投手コーチや畝投手コーチが見守る中、ジョンソンは捕手の石原を座らせ、48球のブルペン投球。そのうち、コースや軌道を確認しながら新球を10球試した。

 大きく変化した球に、周囲の視線が集まった。「今までのチェンジアップよりも手のひらを開いて投げた。“スプリットチェンジアップ”です」。昨年決め球として使っていたチェンジアップよりも球速が遅く、スライドしながら落ちていく-。それが現在挑戦中の新球「スプリットチェンジアップ」の正体だ。

 空振りを取るだけでなく、カウントも稼げる球種をつくることが狙いだ。「去年投げたチェンジアップでも良かったが、ストライクを増やそうという考え」。さらなる飛躍を目指し、握り方を変えながら試行錯誤で習得に励んでいる。

 畝投手コーチは「(新球は)去年(のチェンジアップ)よりもスピードがない。緩急を付けることを意識している。気になるところ以外、調整に関しては任せる」とうなずく。さらなる進化を遂げようとする左腕。その姿に喜びつつ、絶大な信頼を置いている。

 他球団の007も新球に警戒心を強めた。巨人の吉原スコアラーは「仕上がって来ている。あれぐらい投げられれば十分。シーズンで使ってくるのではないか」と話せば、ヤクルトの衣川スコアラーも「パワーアップした。三塁側に落ちるボールがあることでツーシームも生きてくる。投げていって、はまってくればやっかい」と分析。進化する左腕に表情を曇らせた。

 変化を遂げたのは投球だけじゃない。「4、5キロ(体重が)増えている。シーズンが始まればこれくらいは減るので」。まだ投球時には大きくなった体とのバランスが取れず、タイミングが合わない部分もあるが、そのギャップが埋まればさらなる飛躍も期待できる。

 来日2年目の今季、新たなウイニングショットをマスターすれば、投球の幅は確実に広がる。25年ぶり悲願の優勝へ向け、助っ人左腕がフル回転する。

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