ドラ6オスカル制球力抜群で評価急上昇
「広島春季キャンプ」(7日、日南)
広島のドラフト6位・仲尾次オスカル投手(24)=ホンダ=が、今キャンプで初めてフリー打撃に登板。左打者の同5位・西川(王子)を相手に、18球のうち外角低めの球で5度、見逃しのストライクを奪った。直球も最速140キロを計測。中継ぎ左腕の確立が急務なチームで、評価を一気に上げた。
西川のバットはぴくりと動かなかった。外角低めギリギリに投じられた直球とスライダー。オスカルは「いい感じの球があった。質のいい球を投げられたと思う」と目尻を下げた。
即戦力左腕として期待されている。特に対左打者封じに首脳陣は期待を寄せる。昨季は勝負どころで対した左の強打者に、送り出せる投手がいなかった。「左打者が嫌な外角低めに決まっていた。良いものを出してくれた」と畝投手コーチ。ボール球は3球と少なく、安定した制球力も披露した。懸案事項の解決へ、名乗りを上げた。
内角へは直球やスプリットを投じ、詰まらせる場面もあった。外角一辺倒の投球ではなく、ストライクゾーンをいっぱいに使った投球ができるのも大きな武器だ。
「これからも自分ができることを続けてアピールしていきたい」と前を見据えたオスカル。一歩ずつ着実に結果を残し、開幕1軍をつかみ取る。