堂林 ルナ見てろ!実戦初戦から打つ
「広島春季キャンプ」(13日、日南)
広島・堂林翔太内野手(24)が、三塁の定位置奪取へ気合を込めた。14日に行われる今年初の対外試合、オリックスとの練習試合(清武)には三塁で先発予定。初戦から結果を残してレギュラー争いでリードすることを誓った。昨秋から取り組む打撃フォームにも手応えあり。新加入のルナらとの争いに勝ち、開幕スタメンをつかみとる。
全体練習後の特打からは、この試合に懸ける意気込みが伝わってきた。14日に行われるチーム初の対外試合に三塁で出場予定の堂林は「次につながる一打を打ちたい」と意気込んだ。結果を残し、ルナを筆頭に競争が激しい三塁レギュラー争いをリードしたい。その気持ちは強い。
定位置獲りへの準備は着々と進めている。昨秋キャンプから打撃フォームの改造に取り組んできた。神主打法を試したこともあったが、タイミングが取りやすいオーソドックスなフォームに原点回帰。バットもこれまでより重い、930グラムの新井モデルに変更した。
今キャンプでは初日から精力的に振り込み「フォームは固まってきている。ヘッドを立ててボールにぶつけにいくイメージで振っている」と手応えを感じている。
降雨のため、室内練習場で行われたこの日の特打では、防球ネットに何度も力強い打球を弾き返した。見守った石井打撃コーチは「良くなっている。本人がどう感じるかが大事。今後はヒットにする確率を上げていく段階」と評価した。
プロ7年目。今季は、例年にも増して三塁への強いこだわりがある。入団当初からホットコーナーのレギュラーを期待されながら、定位置は奪い切れていない。昨季は、開幕1軍を逃すなど、33試合の出場にとどまった。
今年は、中日在籍3年で通算打率・316を残しているルナが新たに加入。競争はさらに激化した。それでも新助っ人の壁を越えなければ、広島を背負う選手にはなれない。新フォームで打ちまくり、定位置をつかみ取る。
相手の先発投手は松葉だが、誰が相手でもやることは同じ。「自分のタイミングで打つということが大事。どういうピッチャーでも打者を崩しにくる投球をしてくる」と前を見据えた。戦いのゴングは鳴った。サバイバルを勝ち抜いて、鯉のプリンスが唯一無二の存在になる。