「4番ルナ」緒方監督が先制重視で決断
広島のエクトル・ルナ内野手(36)が、開幕4番を任されることが9日、決定的となった。オープン戦7試合中4戦で4番出場。緒方孝市監督(47)は「試している段階」とした上で「ルナなら切れ目ない打線が組める」と解説した。
2016年は「つなぎの4番」が軸を担う。開幕まで約2週間。緒方監督が4番について言及した。「打線が切れ目ないように。4番目のイメージでね」。掲げるのは投手中心の守り勝つ野球。大量点を狙う前に先制点、確実に1点を勝ち取るオーダーを最重要視する。
「試行錯誤で考えながらね。守り勝つ野球と言っているから。先制点が重要になる」
現在、打順は主に石井打撃コーチが決めている。「考えに大きなズレはない」と指揮官。右左の投手に関係なく、固定できる打順を理想にする。石井コーチは「エルドレッドは魅力。流れを変える一発がある。できるだけ後ろに置きたい」と説明。下位打線を充実させるため6、7番を理想にする。
中日で主に4番を打った助っ人は、役割を心得ている。オープン戦では3試合連続安打中。開幕に向けて状態を上げてきた。「どのオーダーでもやることは変わらないよ。打点が重要なカテゴリー。走者をかえすのが自分の仕事だ」。来日4年目の自信が漂う。4番・ルナが浮沈のカギを握る。