広島・黒田 4回5失点を反省

2回ソフトバンク1死一塁、今宮健太の三塁ゴロに手を伸ばす広島・黒田博樹=ヤフオクドーム(撮影・吉澤敬太)
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 「オープン戦、ソフトバンク-広島」(20日、ヤフオクドーム)

 広島の黒田博樹投手(41)が4回78球を投げ、7安打5失点だった。「ちょっと状態がよくなさすぎた」と振り返った。

 初回、先頭の福田に、三塁線を破る二塁打を許すと、1死から柳田に2ランを被弾。高めに浮いた140キロカットボールを、左中間スタンドに運ばれた。

 慣れない敵地マウンドで、制球に苦しんだが、二回以降は徐々に安定感を取り戻した。左の中村を“新球”の外角のボールゾーンから、入ってくる通称「バックドア」で見逃し三振に斬った。

 だが、三回は3連打で1点を失うと、ルナの失策や、押し出し四球で計3失点。決め球が高めに浮くなど、本来の調子からはほど遠かった。

 「修正できなかった。全ての球種がダメでしたね。状態が悪い中でも修正していかないといけないが、きょうに関してはそれができなかった」。苦しいマウンドだった。

 開幕前の最終登板。オープン戦は6日の西武戦(マツダ)で、2回2/3を6安打3失点。前回13日のDeNA戦(福山)は、6回6安打2失点だった。計3試合で計12回2/3を19安打10失点。防御率5・68と数字上では不安を残す形となったが、随所に新たな試みを取り入れるなど、試行錯誤の調整登板だった。

 今後は中5日の間隔で開幕第2戦、26日のDeNA戦(マツダ)に登板する予定。「(開幕まで)短い日数しかないですが、その中でやれることをやって、全力で戦っていきたい」と、シーズン初登板までに修正することを誓った。「優勝を目指す」と、公言するプロ20年目シーズンへ、レジェンド右腕は歩みを進めていく。

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