新井ヒヤッ…柳田の打球が親指直撃
「オープン戦、ソフトバンク10-3広島」(20日、ヤフオクドーム)
最悪の事態は回避された。開幕を目前に控え、長距離砲の離脱となれば戦力のダウンは計り知れなかった。右手親指に打球を受けた広島・新井の診断結果は「打撲」。チーム内には安どの声が上がった。
三回無死一、二塁の守備だ。柳田の鋭い打球が一、二塁間に飛ぶ。打球の正面に回り込み、グラブに右手を添えて捕球体勢に入ったが「打球がイレギュラーしたようだ」と球団スタッフ。強烈な打球が右手親指を直撃した。治療のためベンチに下がり、そのまま負傷交代。「直、直(に当たった)」とだけ言い残して、試合中に福岡市内の病院へ直行した。
レントゲンや診察を受け、「右手親指の打撲」と診断された。アイシング治療で経過観察し、21日以降のことは患部の状態を見ながら決めていくという。もし骨折ならば、5日後に迫った開幕戦出場は絶望だった。それだけに石井打撃コーチは「良かった」と胸をなで下ろした。
25年ぶりの優勝を誓い、個人ではあと29本に迫った通算2000安打と13本塁打で到達する通算300本塁打を目指す今季。19日には代打で出場し、起死回生の満塁弾を放った。開幕へ向け、ギアを上げてきた新井。手負いの状態でも必ず、DeNAとの開幕戦のグラウンドに立つ。