黒田が今季初勝利 日米通算194勝目
「広島3-1DeNA」(26日、マツダスタジアム)
広島の黒田博樹投手(41)が、今季初先発で7回を9安打1失点。2016年のチーム初勝利を導いた。「ヒットもたくさん打たれた」と振り返ったが、全98球、粘りの投球でナインを鼓舞した。これで日米通算194勝。節目の200勝まで残り6勝とした。
「あまり現時点で意識はないですが、マウンドに上がれば一つでも多く勝ちたい。結果的にそうなればいい」
プロ20年目シーズンが幕を開けた。防御率5・68と不安を残したオープン戦から一転、序盤から安定感は抜群。宝刀ツーシーム&スライダーを軸に、要所でスプリットが効果的に決まった。
「若いころは理想を求めて、相手を牛耳る投球を目指していたけど、いまはそれができないので。大事な場面じゃなければ、ヒットはOKの気持ちで」
不惑を超え、円熟味を増した投球スタイル。要所、要所を締めて最少失点で切り抜けた。41歳シーズンでの初登板初勝利は球団史上初。味方打線、守備にも助けられ「それが大きいですね。新井もそうだし、ルナのゲッツーも大きかった。今年はチーム力で、一つになって戦っていかないと、上位には行くことができない。今年に関しては特にそういう気持ちでやっていかないといけない」と気を引き締めた。
41歳、プロ20年目のシーズン。チームを勝利に導く、ナインを鼓舞する1勝だった。