緒方監督、幸運の橋の渡り初め式に参列
広島の緒方孝市監督(47)ら首脳陣、選手らが28日、広島市の猿猴橋(えんこうばし)「復元工事完成式典」の渡り初め式に参列した。
広島市が管理する猿猴橋は、広島市内に現存する橋梁の中では最古のもので、被爆橋梁の1つでもある。かつては広島と江戸をつなぐ唯一の橋だったという。橋の親柱上部には両側に鷹(タカ)のモニュメントを配置。鷹は「吉祥」の意味を持たせており、橋を渡ることで「幸運」「繁栄」などにつながるとしている。
広島は29日から、ナゴヤドームで中日との3連戦に臨む。同球場は昨季、1勝10敗と苦手にした鬼門。監督、選手らは東方面に向いて橋を渡り初し、必勝を祈願。集まった大勢のファンから「優勝を頼むぞ」、「頑張れ」と、次々に激励の声が飛んだ。
DeNAとの開幕3連戦は2勝1敗と勝ち越しに成功。好スターを切った。大歓声を背に指揮官は「橋を渡ったことで、いい運を持って名古屋の初戦に挑みたい。広島の表玄関、新名所として幸運をもたらしてくれる。悪い流れの時は私も、橋を渡ってから球場に向かいたい。25年ぶりの優勝に向けて、全力で戦って参ります」と力強く話した。