新井2千安打決めるならマツダの虎戦で

 広島・新井貴浩内野手(39)が13日、あと11本に迫っている通算2000安打について、22日から本拠地・マツダで行われる阪神3連戦で達成したい思いを明かした。個人記録より、チームの勝利を最優先する気持ちに変わりはないが、所属した両球団ファンの前で節目の1本を放ち、恩返しとする。

 さまざまな人の支えがあったからこそ、今の自分がある。そこにはファンの温かい声援やしった激励も含まれている。この日は、今季初の雨天中止となり、新井はマツダスタジアムに隣接する室内練習場でバットを振り込んだ。残り11本となった大記録。練習を終えると、汗をぬぐいながら言った。

 「チームの勝利に貢献することが第一になるし、数字にこだわりはない。その中の巡り合わせで、阪神戦で達成できたらいいですね。両チームのファンにも、お世話になりましたから」

 22日から本拠地で阪神3連戦が行われる。もちろん、その試合での達成を目指すことが目標ではない。どこであっても、2000安打目が勝利に貢献する一打となるなら、喜んで打席に立つ。それが偶然にも阪神戦になれば、最高の形になるという思いがある。

 ファンへ恩返ししたい気持ちは強い。鯉党には復帰した昨季から、想像を超える声援で背中を押してもらった。一方、阪神ファンへの感謝も尽きない。阪神時代には867安打した。8日からの甲子園3連戦では、残り本数を書いたボードを手にした虎党の姿が目に映った。「ビックリしたし、すごくうれしかった」。敵、味方を超越した応援に胸が熱くなった。

 8試合で11安打。順調に安打数を伸ばせば、阪神3連戦での達成は十分に可能だ。あと29本で迎えた今季、開幕から好調を維持し、15試合で18安打を放った。5日のヤクルト戦(マツダ)では4安打の固め打ち。複数安打で勢いを加速させれば、カウントダウンは一気に進む。

 チームは3連勝中で上昇気流に乗った。雨には勝てず「しょうがないね」と言った。それでも開幕から全試合に出場してきた体をリフレッシュさせるためには、貴重な1日になったはず。「残り5本になったら(意識する)かな」。14日の中日戦からも勝利をもたらす一打を放ってみせる。白星を届け、ファンに笑顔の花を咲かせる。

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