ルナが右太もも裏痛めて途中交代
「巨人6-5広島」(16日、東京ドーム)
広島のエクトル・ルナ内野手(35)が、走塁中に右太もも裏を痛めて途中交代した。
アクシデントは3点ビハインドの三回。無死一、二塁で打席にルナが立った。2-2からの5球目、外角のチェンジアップを逆らわずはじき返した。中前に落ちる安打で、二走菊池が生還した。さらにエルドレッドの死球で二塁に進むと、新井の左前適時打で一気に三塁を回った。この走塁中に痛めたとみられて、右手で押さえながら、飛び跳ねるようにして懸命に生還した。
三回裏の守備から安部に代わり、ベンチへと退くと、そのまま都内の病院に直行。松原チーフトレーナーは「走塁中に右ハムストリングを痛めました。現状では明日の様子を見て、経過観察をしていきます」と説明した。
4番不在のチームは、粘りながらも1点差負け。連勝が「4」で止まり、首位陥落となった。緒方孝市監督(47)は「ルナの不在が結果的に大きかった。これまで勝負強い打撃をしてくれていたからね」と肩を落とした。
今後は17日の状態を見てからになるが、代役選手を東京に呼んで有事に備える。「まだ分からないが、走れなければ起用できない」と説明。最悪、抹消の可能性もある。開幕からここまで「つなぎの4番」として、貴重な活躍が続いていただけに、ルナ不在となれば大きな戦力ダウンになる。